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それが鷹の道

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2005年 01月 23日

どこもかしこも激しい競争の話

その1 ストッパーガチンコ対決

まずは、新入団選手の話からしましょう。
以前から第3の新外国人選手として名前があがっていた
メッツのペドロ・フェリシアーノ投手の入団が発表されました。

以前当ブログで書きましたが、ストッパーとして使うなら、三瀬幸司とその座を争う事になります。
フェリシアーノは左投げのスリークォーターから140キロ台後半の速球を投げるという事で、
タイプ的にも三瀬とかぶる事になります。
あるいはダブルストッパーか?とも私は考えたのですが、王監督はそうは考えておらず、
あくまでも競わせるようです。

  まずはキャンプで実際に見てからになるが、後ろ(抑え)を考えている。
  三瀬と競うことになるだろう。


昨年、最優秀救援投手に輝いた三瀬でさえ、今年ストッパーの座が約束されるわけではない…
プロの世界の厳しい現実がここにあります。

とはいえ、王監督の方針は徹底しているようです。
メジャー通算214発を誇るバティスタや、抜群の守備力を誇るカブレラにも、
レギュラーの座を確約しない方針を打ち出している、との事です。
つまり、実績があるからといってこれまでレギュラーを張ってきた日本人選手にもその座を約束しない。
その代わり、メジャーの大物であってもレギュラーを保証しない。
誰でも競争の中に入れて、そこで勝ち抜いた者のみが、スターティングメンバーに名を連ねる事を許される…

あらゆるポジションでこの様な競争が行われると、必然的にチーム全体のレベルも上がっていきます。
新生・福岡ソフトバンクホークス元年、何が何でも優勝するのだという気迫が、早くもここから垣間見えますね。



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その2 大卒A様×高卒B様

おすぎとピーコの番組の様に、金持ちと貧乏の事を言っているのではありません。
というか「金持ちA様×貧乏B様」という番組って、私は見た事ないし(笑)
まあ、おすぎ氏もホークスファンですから、って事で。
そういえば、KBCでこんな番組もあったんですよね。
こういう番組を見られるって、やっぱり福岡はいいですね…

おっと、話が思いっきり脱線してしまった(笑)
「大卒A様×高卒B様」に深い意味はありません。
もうすぐ始まる宮崎春季キャンプにおける、新人選手6名のA組(一軍)・B組(二軍)の振り分けの事です。

大卒組の高橋秀聡投手(九州共立大・ドラフト5巡目)と、加藤領健捕手(青山学院大・6巡目)はA組、
高卒組の江川智晃内野手(宇治山田商高・1巡目)、高橋徹投手(横浜創学館高・3巡目)、
中西健太捕手(北大津高・4巡目)、定岡卓摩内野手(福岡工大付城東高・7巡目)についてはB組でのスタートが
どうやら決まったよう、という事です。
もっとも、A組・B組の振り分けが最終決定されるのは、1月30日という事ですが。

年齢的な事を考えても、大卒組は即戦力としてどうかというレベルを見たいところでしょうから、A組スタートも頷けます。
一方、若い力をじっくり育てるという意味で、高卒組はB組スタートというのも分かります。

ただ、B組では秋山幸二新監督の厳しい指導が待っています。
「日が暮れるまでグラウンドで練習」
野球少年のように泥まみれになる、激しい練習になるようです。
いや、日が暮れるまでだけではなく、「日が暮れてからも室内がある」と、徹底した練習を課すとの事です。

自らも猛練習の末に大選手になった秋山新監督。
同じ様に厳しく若手を鍛えていくつもりのようですね。

しかし、A組スタートの選手だって、安穏とはしていられません。
王監督は、若手の底上げにキャンプでのA組・B組の入れ替えを積極的に行うと宣言しました。
 
  固定する必要はないと思う。せっかく同じ場所でやっているんだからね。
  新人は大学生2人がA組だけど、高卒でも体力があればいつでも動かせるし、当然、逆もある。


もちろんこれは新人選手に限った事ではないでしょう。
A組行きを、開幕一軍を目指した若手選手の熾烈な競争が、キャンプスタートと同時に始まります。

同じような事を感じておられるホークスファンの方も多いと思いますが、
昨年のホークスはレギュラークラスとそれ以外のレベルに、あまりにも大きな差がありました。
そういう面が、アテネ五輪で城島・和田が不在になった時や、プレーオフで総力戦になった時に
モロに出てしまった感じは否めません。

上のリンク先記事によれば、昨春の宮崎キャンプではB組の若手がA組に昇格することはなかったといいます。
今年は二軍で一軍を脅かすような選手を育て上げ、またそういう選手にチャンスを与えるべく、
一軍・二軍の入れ替えを積極的に行うという方針が、キャンプの段階から明確に打ち出されたと言えるでしょう。

ベテランも、若手選手も、外国人も、激しい競争の中でレギュラーの座や一軍ベンチを争う
激しいサバイバルに突入するホークス。
しかし、こうした競争はチームが強くなっていくには不可欠でありますし、
また、例えば何年も続けて優勝するような強いチームになったとしても、これは続いていくでしょう。

なぜなら、ホークスが目指すのは「日本一」ではなく「世界一」なのですから。

by takanomichi | 2005-01-23 23:37 | Hawks


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