2013年 04月 27日
3年間も更新せずに放置していたこのブログ。 元々、ホークスや野球に関する話をしたくて開いたブログですが、ネットでの発言の場をmixiやtwitter、facebookに移してからは、ここで発言することはなくなりました。 だけどこの度、ここで発言したい事が出てきたので、本当に唐突ではありますが、久々の更新となります。 話は先日行われた、バファローズとホークスによる「近鉄vs南海」の復刻戦、「OSAKAクラシック」についての事です。 4/19~21の3日間の京セラドーム大阪。 盛り上がりを見せ、自分にとってはとても楽しかったOSAKAクラシック。 かつて関西の球場で見た、南海ホークスと近鉄バファローズのユニフォームでの戦いが甦った。 3日間とも球場に行って、夢のような時間を過ごしました。 しかし、このイベントについては、ネット上などで様々な声を見聞きします。 もちろん、賛否それぞれの立場でいろんな意見があるのは当然です。 だからどんな意見があってもいいと「基本的には」思います。 だけど、どうしても看過できない声というものがあるのも確かなのです。 それで自分の気持ちはモヤモヤしてしまい、ここで発言せずにいられなくなったのです。 否定的な立場の人からこんな声が出ました。 2004年に球団合併反対の声を無視して、近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブを合併させたオリックス球団。 そんな球団による復刻企画を楽しめる人間が理解できない、と。 他にもそういった感じの、強い否定的な意見をいくつも見ました。 OSAKAクラシックを心底楽しんだ自分としては、冷や水をかけられたような気分です。 別に自分は、2004年に何があったかを忘れたわけではありません。 球団合併なんてして欲しくなかった。 だから合併反対の署名も何度もしたし、近鉄の試合も何度も大阪ドームに観に行きました。 それがホークス戦でなくても。 自分が少しでも近鉄にお金を落として救われるなら、と必死でした。 自分だけではなく、あの時、パ・リーグファンみんな必死だったのです。 しかし…結果として、合併という事実を受け入れるしかありませんでした。 愛するチームを奪い去られた哀しみが今でも消えない人は、当然居ます。 そんな人達が、今回「OSAKAクラシック」があるからといって球場に来られないのも、この復刻企画に納得できないのも、理解できます。 だけどその一方で、今回の復刻を喜び、楽しんだ人が居るのも確かなのです。 そうでなければ、あんなに楽しそうな顔をした人達を球場でいっぱい見る事にはならなかったでしょう。 それは確かな事なのです。 きつい言い方をすれば、オリックス球団は確かに近鉄やブルーウェーブの歴史を終わらせたと言えます。 だが、その事の重みを感じ、その歴史を大事に守っていこうとするからこそ、今回の復刻企画が生まれたと思うのです。 本当に歴史を蔑ろにする球団ならば、そもそもこんな企画がなかったはずなのです。 それはソフトバンク球団も同じ事でしょう。 1988年限りで大阪からホークスが失われて、もうその後の福岡に移転したホークスを応援できなくなった人もいるでしょう。 それでも球団は「大阪のホークス」の歴史の重みを大事にしようとしていると思うのです。 ましてソフトバンクは当時の南海球団を買収した直接の当事者ではない、にも関わらずです。 二つの球団の思いは、およそ今までのプロ野球の常識では考えられなかった、対戦両チームともが復刻ユニフォームで対戦するという形になりました。 思い出を甦らせた人が、どれだけ数多くいたでしょう。 オリックス・近鉄の球団合併から10年目。 ホークスの福岡移転から25年目。 もうその事実を目にしていない世代の人も増えてきました。 だからこそ、歴史を守り、次の世代に伝えていこうとするからこその復刻なのです。 こういう球団があったんだと伝えていくために。 1988年や2004年のあの事があったからこそ…。 ただのお金儲けのイベントではないと思うのです。 復刻を金儲けのネタに使う事自体が許せないと言う人もいますが、お金をかけずに復刻企画はできないし、お金をかける以上は利益を求めるのは当たり前です。 球団も営利団体なのですから。 大体そもそも、冒頭のような否定的な事を言う人は、大概が近鉄ファンでも南海ファンでもなかった人です。 そんな人が離れた所から、声を上げてるに過ぎません。 そして自分の意見に賛同する人に囲まれて悦に入り、上から目線で我々のような人間を見ているのです。 そこには違う意見を聞こうともしない傲慢さが見えます。 まず来て 、見て、現場を体感してから言って下さいよ。 それが無理なら、せめて現場を体感した人間の声に耳を傾けてから言って下さいよ。 そこには確かに、喜んで、懐かしんで、楽しんでいた人が、ホークスファンにもバファローズファンにも、いっぱいいたのです。 その事実を知ろうとして下さいよ。 そう言いたい気持ちです。 自分はただの一野球ファンに過ぎないけど、今回の企画を大変な思いで実現させたであろうオリックス、ソフトバンク球団の事を思うと、こんな批判の声には耐えられません。 自分はこの両球団には、感謝しかありませんから。 こんな素晴らしいものを見せてくれてありがとう、って。 人によって思いは様々です。 ここまで書き連ねてきたのも、復刻を容認、歓迎する自分個人の意見に過ぎません。 それに対して、異論を持つ人もいるでしょう。 だけど、自分の意見を押し付けて、復刻を楽しんだ人を異端扱いするのはおかしいと思います。 それに対する憤りを表現せずにいられませんでした。 長々と失礼しました。 これからも自分は自分の目でプロ野球を見続け、感ずる事があったら、またこのブログを更新する事でしょう。
by takanomichi
| 2013-04-27 22:38
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