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それが鷹の道

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2007年 07月 21日

鷹戦士 見せ場少なし オールスター

[7/20] ガリバーオールスターゲーム 第1戦(東京ドーム)
 セ・リーグ 4 - 0 パ・リーグ 

 MVP ラミレス(スワローズ) 
 優秀選手賞
  前田智徳(カープ)
  森野将彦(ドラゴンズ)
  ダルビッシュ有(ファイターズ)
  小林宏之(マリーンズ)


[
7/21] ガリバーオールスターゲーム 第2戦(フルキャストスタジアム宮城)
 セ・リーグ 11 - 5 パ・リーグ (8回途中コールド)

 MVP 阿部慎之助(ジャイアンツ)
 優秀選手賞
  井端弘和(ドラゴンズ)
  谷佳知(ジャイアンツ)
  山崎武司(イーグルス)
  森本稀哲(ファイターズ)


オールスター、何年かぶりにゆっくり見れましたけどね…
一野球ファンとしては、年に一度のお祭りだし、楽しかった事には変わりありません。
しかし、パ・リーグファンとしては、とりわけホークスファンとしては、
あまり良い思い出にはならない、今年のオールスターでしたねえ…

まず第1戦。
これは、打つ方はホークス勢のみならず、パ・リーグ全体が不甲斐なかったですね。
初回先頭打者のTSUYOSHI(マリーンズ)の内野安打が出た後は、
1本のヒットも打てなかったって…
それって、限りなくノーヒットノーランに近いよな(苦笑)
ホークスの4人の野手、小久保・松中・大村・川崎も、
途中出場を含め何らかの形で試合には出ましたが、揃ってノーヒット。
セ・リーグの1人1イニング限定の、ゴージャスな9人投手リレーにやられてしまいました。

パ・リーグ投手陣もダルビッシュや小林宏之などが頑張って、6回まではゼロで抑えていたのですが、
7回に登場した我らが馬原が、シーズン中では考えられない大炎上ぶり…
ラミレスに先制の2ランホームランを許した後、前田にも続けてホームランを打たれ、
1イニング3失点という有様。
まあ、ラミレスのはともかくとして、前田のは仕方ない、打った方が素晴らしいと言えますけどね。
あんな低めの球をスタンドまで…ちょっと考えられないです。

シーズン中の馬原と全く違うピッチングだったのは、百も千も承知してますが、
それでも、昨日のオールスターは地上波でも全国中継。
普段のホークス戦でそういう事は滅多にありませんから、
昨日の中継を見ていた人には、普段の馬原の姿を知らない人も少なからずいるでしょう。
そんな人々に
「馬原って、パ・リーグを代表するクローザーって聞いてたけど、この程度なの?」
って思われたとしたら、悔しいですね。ホークスファンとしては。

さて、今年は2日目が移動日無しのデーゲームという異例の強行日程。
さぞかし選手もお疲れかと思いきや、今日は昨日と一転して、
序盤から両チーム打線とも打つわ打つわ。

注目を一身に集めたゴールデンルーキー・田中(イーグルス)も、
2回には6連打を浴び、一挙6失点という有様。
「こんな投手にホークスは前半戦だけで4度も負けたのかよ…」と
ツラい気分になりました。
まあ、今日の田中のピッチングは、シーズン中のそれとは全く違ってましたけどね。
変化球をあまり使わず、ストレートで抑え込もうとしていたし。

で、その後はこれまたホークス勢の杉内が登板したのですが、
これがまた良くなかった…
井端と青木(スワローズ)にタイムリーを打たれ、1イニング投げただけで降板。

うーん。馬原は前回オールスターに出場した時も負け投手になっているし、
杉内も、前回出場の時には打ち込まれているし、
オールスターとは相性が良くないんでしょうか?

ホークス勢の救いは、今日は小久保・松中・大村に1本ずつヒットが出た事か。
松中のは、フラフラと上がってフェアゾーンぎりぎりに落ちるという幸運もありましたが(笑)
川崎が結局ノーヒットで終わったのが残念です…

試合も終始降り続いた雨のせいで、オールスターとしては異例のコールドゲームで終了。
出れなかった選手(福盛(イーグルス)とか)には、出番が予定されていただろうに、
可哀相だなあ。

それにしても、パ・リーグ勝てませんねえ。
一昨年からこれで6連敗…
という事は、2004年のあのパ・リーグ連勝の時以来勝ってないんですね。

思い出すなあ…
あの時は、オリックス・近鉄の合併話が持ち上がり、
パ・リーグ消滅の危機とまで言われました。
そんな中で意地を見せるように頑張った、パ・リーグの選手。
第1戦の松坂の快投、
第2戦の新庄のホームスチール…
あれでパ・リーグは燃え尽きちゃったのかな(苦笑)

あの年は、球界のお偉いさん方の理不尽さに、
選手達もファンも怒りに燃え、異様な盛り上がりを見せた時でした。
何か、いろいろと思い出します…試合ストまで起こった年でしたねえ…

そんな事を考えていると、一つの新聞記事に目が止まりました。
選手会はNPB・12球団を相手取り、FA資格条件の緩和や保留権の在り方を問う
裁判を起こす方針を決めた
というのです。
ストが起こったあの年、球界構造改革が叫ばれましたが、
事態はそれから進展していないというのが、選手会の言い分のようです。

確かにそれには頷けるものがあります。
これに対して、球界のお偉いさん方は、とりあえず静観の構えのようです。

しかし、このリンク先記事にはありませんが、
スポニチ大阪版紙面には、無視できない記事がありました。
それは、ドラゴンズ・伊藤球団代表による以下の様な談話です。

 「要望が実現しないから訴訟を起こすというのは、おかしいんじゃないかな。
  委員長などが間に入り、定期的に話し合いは行っているわけですから。
  何でも裁判だ裁判だというのはおかしいと思います。
  おやりになるのは勝手ですけどね。」


…読んでいて、怒りがこみ上げてきました。
いくらお偉いさんか知らないが、何と上からモノを言っている事でしょうか!
大体、ストが起こった時、NPB側だって選手会に損害賠償を求めようという動きも、
あったのですよ。
裁判に訴えようとするのは、お互い様じゃないですか。

「あかん。球界の上層部はストの時と何も変わってない…」
これが私の率直な思いです。
こんなんで、プロ野球は夢のある世界と言い続ける事ができるでしょうか。
選手達だけがいくら頑張っても、お偉いさん方が変わらなければ一緒だと思います。
その事に早く気がついて下さい、お偉いさん方。

by takanomichi | 2007-07-21 23:47 | プロ野球一般


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